たとえば、ハラスメントや解雇・労働条件の不利益変更なので労使で意見が食い違い、なかなか合意点が見いだせない時、みなさんはどうされますか?
いくつか解決方法はありますが、その中に、「個別労働紛争解決制度」も入れていただきたいと思っています。
個別労働紛争解決制度は、ひとことでいうと「歩み寄りの場」だと考えています。
詳細は下記厚生労働省HPをご参照ください。
労使トラブルが起きたとき、いちばん困るのは当事者間で話し合いをして、こじらせてしまうことです。
そこで、第三者を介して「お互いが歩み寄れる場を見つける」のが、この制度の最大のメリットだと感じています。
実際、当初は和解が難しそうな案件でも、労働者や使用者の考えや想いを第三者である紛争調整委員が介してお伝えすることで新しい気づきにつながり、それがさらに歩み寄りにつながり、和解が成立した、ということもあります。
ただし、あくまで「歩み寄る」ことが前提の制度ですので、「どっちの主張が合っているか、白黒つけたい!」という方にはオススメしません。
自分に歩み寄れる余地があって、早期に解決したい、そう思うのであれば、一つの選択肢として入れていただきたいと思っています。